お灸の森では、触れるということにかなり意識して施術しております。
…
鍼灸師の触診って触ることで、体の状態を読み取り、鍼やお灸をする場所を特定していきます。
…
皮膚の上に現れる硬さや柔らかさ、熱感や冷感、発汗、ざらつき、凹み、膨隆、圧痛など…
…
本当に微細な「反応」を指先で探し当てないとダメなのです。
…
また触診を患者さん側に立って考えてみた場合、手が温かくて、柔らかく、適切に触れてくれて、安心感を与えてくれるような触診って、それだけで心地よくリラックスできませんか。
…
冷たい手で雑な感じに触られたり、痛がっているのにぐいぐい押されたりしたら、それだけで治療は苦痛で不快なものになってしまいます。
…
こうして触れられることの重症性に気がつけたのも「小児はり」をしているからです。
…
子どもは素直で、嫌な触れ方をすると嫌がる、泣く、落ち着きません。
けど、気持ちがいい触れ方には大人しくなります。
…
適切に触れれることができると、体が必要としている正確な情報がわかるので強い刺激や長い施術は不要になってきます。
…
それぐらい鍼灸師にとって触診は大切なものだと考えています。